今回は、バイナリーオプションでボリンジャーバンドを利用して取引する際、必ず目にする“バンドウォーク”と“エクスパンション”という用語についてとなります。
ボリンジャーバンドはテクニカル分析の1つで、トレンドやトレンド転換を読むのに優れているインジケーターになります。トレンドを読むのが得意な事から、短いスパンの逆張り(トレンド転換のタイミング)に利用する事が多いです。
そんなボリンジャーバンドには、バンドウォークとエクスパンションという取引する上で必須の用語があるので是非覚えましょう。
目次
ボリンジャーバンドとは
そもそもボリンジャーバンドとは、中央の移動平均線と移動平均線の外側に平行して表示されている統計学から導いた移動僅差(σ)の事になります。
ボリンジャーバンドが利用されている理由は、“相場が正規分布である場合は、ローソク足の終値が以下の確率で各バンド内に収まる”とされているからです。
その確率は以下の通りです。
±2σ、±3σは、かなり高い確率でバンド内に収束するといわれています。
±2σで95.4%もある事から、±2σにローソク足がタッチしたら、タッチした方向と逆にエントリーをするというのが主流のテクニカル分析です。
±3σは99.7%もあるんだからそっちの方がより正確だし、±3σで取引しよう!
と、考える人もいるかも知れません。
ですが、±3σに初動でタッチする場合、強いトレンドが発生する可能性があるので逆張りでは損失を出してしまいます。
エントリーポイントを見極めるためにも、“バンドウォーク”と“エクスパンション”という用語を覚えましょう。
ボリンジャーバンドについては以前も詳しくご説明しているので、是非そちらもご確認頂けたらと思います。
バンドウォークとは
バンドウォークとは、本来であれば為替値が±2σに収まるはずが(確率が95.4%ある為)、バンドにタッチしているにも関わらず、バンドに沿って上昇または下降し続ける事を指します。
画像をご覧になって頂くと、青いラインの±2σにタッチしているにも関わらずバンド内に収まる挙動をせずに、ラインに沿っているのが分かると思います。
バンドウォークとはつまり、“強いトレンド発生時に起きる現象”を指しています。
必ずしも、±2σにタッチしたからエントリーしないと! という訳ではありません。バンド内に収まる挙動をしているかどうかを見極めるのが鍵となります。
また、このバンドウォーク発生時では“順張り(トレンドと同方向にエントリー)”が有効です。押し目・戻り目を意識して順張りで取引をしてみてください。
こちらの記事に、押し目・戻し目について記載してありますのでご覧になって頂くと分かりやすいかも知れません。
エクスパンションとは
バンド幅が急速に広がる現象を、エクスパンションと言い”バンドウォークが発生する予兆”とされています。
画像をご覧になって頂けると、±2σ・±3σにタッチしているにも関わらず、バンド内に戻る動きをせずにバンドウォークが発生しています。
このエクスパンションが発生すると順張りでのエントリーポイントとなるので、逆張りでのエントリーは控えましょう。
バンドウォークとエクスパンション まとめ
ここまでご覧頂き誠にありがとう御座います。
今回のボリンジャーバンド必須の用語、バンドウォークとエクスパンションについてはいかがでしたでしょうか。
ボリンジャーバンドは、トレンドやトレンド転換を読むのに優れているインジケーターです。ですが、ボリンジャーバンドの特徴を知らずに、±2σにタッチしたから逆張りすればいいんだ、と何も考えずに取引をすると思わぬ損失を出してしまいます。
そうならないためにも、今回のバンドウォークとバンドウォークが起こる予兆と言われている、エクスパンションについて覚えておきましょう。
次ぎの機会に、ボリンジャーバンドを利用して実際に取引を行って勝率を量りたいと思います。
以上で今回の記事を終わりにします。
ありがとう御座いました。
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